私たちが挑んだのは、予防医療を法人へ提供して“健康を繋ぐ”という新しいコンセプト。
医療が必要なとき、いつでも気軽に医師にアクセスできる。そんな理想のサービスがあったら、患者さんやそのご家族、そして多忙を極める医療従事者の負担も軽くなる。その思いから誕生したのが「UR Doctor」です。技術革新が加速する中、ITと医療の融合によって、これまで“難しい”とされていた人間ドック受診等を法人契約というシンプルな仕組みに置き換えることを目指しました。
サービス立ち上げのきっかけ
UR Doctor代表である唐澤 孝通が超急性期医療に携わる中で感じたのは、「現役世代の病院受診へのハードルが高い」という切実な課題でした。結果的に人間ドック受診や健診受診後の病院受診が出来ず、「病気が進行した状態で救急搬送される」といった現代医療の課題を打破するため、24h LINE窓口やAI問診などを活用しリアルタイムで医師やスタッフにアクセスできる仕組みが作れないかと考え始めたことが、UR Doctor構想の原点です。
慶應医療ベンチャー大賞への挑戦
サービスの開発が進む中で、「UR Doctor」はさらなる飛躍を求めて、慶應医療ベンチャー大賞にエントリーしました。この賞は、医療業界における技術革新やサービス改革の可能性を見出すスタートアップを発掘・支援することで知られています。大賞への挑戦は、私たちのサービスがどれほど医療界の課題を解決できるか──その可能性を広く問い直す機会でもありました。
課題と磨き上げ
そしてついに、2024年度の慶應医療ベンチャー大賞でウェルネスリーグで準優勝し、リーグ横断最終審査会に進出するに至りました。評価されたポイントは、「従業員は無料で利用できる予防医療サービスが法人の健康経営リスクを大幅に軽減する見込みがあること」「若手医師の働き方改革にも資する仕組みであること」など、多岐にわたります。受賞後はメディアの注目を受け多くの法人から問い合わせが増加。実用面の細やかな点まで相談を受けるようになりました。
UR Doctorは、今もさらにアップデートを続けています。今回の経験を経てサービス改善にも繋げ、より多くの地域・企業に展開可能な基盤づくりが進んでいます。私たちはこの成功をゴールではなく、“医療が抱える次なる課題”への挑戦のスタートと捉えており、引き続き技術×医療の可能性を広げる活動を続けていきます。
